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ぽたぽた。 WJ黒/子の/バス/ケの二次創作BL小説中心女性向同人サイトです
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 音が聞こえるほど鳴り続ける心臓が、どくりと、また一段と跳ねる。間近に迫った、その眼光に応じて高鳴った。
 ああ、と。漏れそうになる息を一瞬だけ留める。漏らしたくなくとも、すでに切れ切れの呼吸では長くもたない。
 頭の隅がぼうっとしている。夢の中にいるような、はっきりと覚醒しているような、どっち付かずの意識。そんなわけないのに、伸ばされる腕はとてもゆっくり感じられた。近付けば感じる、むっとした、汗ばむ肌と、汗そのものの匂い。じっとりと湿った匂いは、彼の匂いだというよりこの行為の匂いだと思う。しかし、ぎりぎりで触れてこない。それがまた何とももどかしく思う。
「……はっ」
 興奮した息。意地になっているような眼の光。声帯が千切れるような、言葉を越えた悲鳴に近い音。どきどきと耳の奥がいたい。
「ははっ」
 仲間の声援が聞こえる。叩きつけられるボールの音の一つひとつに、キュッと鋭く鳴る足元や踏み出した瞬間の床の硬さに、足が、筋肉が、細胞が、ざわめく。
 高鳴る。
 くすりと、俺は笑う。にやりと、彼は獰猛に笑う。
「これがバスケだ」と、そんな呟きが聞こえそうだった。





エロじゃなくてごめんね!

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