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ぽたぽた。 WJ黒/子の/バス/ケの二次創作BL小説中心女性向同人サイトです
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 さつきが告白されることは珍しくない。小学校からずっとあいつが呼び出されているのは知っているし、むしろあの顔と体型で告白経験なしだったらおかしいだろと思う。
 それでも、告白を受けているさつきを見るのはむかつく。あと断るために愛想笑いをするさつきにもむかつく。さつきにそういう顔をさせる相手の野郎もむかつく。本気で殴ってしまいたい。
「あ、青峰君。お茶……」
「おう」
 パシらせていた良が買ってきたペットボトルを受け取りながら、さつきと男がいる中庭を見下ろす。
 いつもの通りにこにことしているが、あの様子だとさつきは随分困っているらしい。大方、告白してきた男が引かないんだろう。しかも振り切れないところを見るに、あの野郎はたぶん頭も人柄もいい。さつきの断りにくいところをやんわりと突いているようだ。
 見ているこっちが苛苛してくるからぶっ飛ばしたいが、ここから飛び降りて殴りにいったら後で確実にさつきに怒鳴られる。それは勘弁したい。
「……ちッ」
 むかつく。苛苛する。それでも俺が手を出すとさつきが怒る。なんでだと思うが、怒られるのは面倒だ。
 取り敢えずもう一度良をパシらせるかと考えたとき、手の中にはたと気付いた。少し考えて、まあいいかとまだ開けていなかったそれを開け、キャップを窓から放る。隣で良がぎょっとしていたけど、さすがに軽く放ったくらいじゃ飛距離が出なくてひょろひょろ落ちる。
 さつきも男も気づかない。ならと、今度はペットボトルを思い切り投げた。良がまた目を見開いていた。
 一口しか飲んでいないペットボトルから飛び散った緑茶は曲線を描いて、その大部分を男の背中に染み込ませた。打撃と冷たさでぎょっとなった男が振り向く。目が合う瞬間の顔は引き攣っていたが、まあ、かっこいーんじゃないかと思う。
 その後ろでさつきが俺に気付いた。唖然としていた顔がさらに目を見開いて、きゅっと唇を引き結ぶ。眉もぐっと寄った。
 そのまま慌てふためく男を無視してずんずんと歩いて校舎の影に消えた。……やばいかもしれない。
「あ、青峰君、いまの……」
「りょーぉ、茶ぁ買って来い」
「うぇっ!?」
 変な声を上げた良を無視すると、すみませんと叫びながら駆け出していった。相変わらずあいつはよくわからないところがある。
 とりあえず教室に戻りながらどうするかと考える。屋上、はこの頃すぐ見つかるから駄目だ。体育館、まで行くのはめんどくさい。でもこのままだとすぐに見つかってしまう。
「あー、ダリィ」
 どうするかなーと頭を掻いた。さつきが教室に怒鳴り込んでくるまであと二分くらい。








青峰が無意識だといいよ^^

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