ぽたぽた。
WJ黒/子の/バス/ケの二次創作BL小説中心女性向同人サイトです
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神頼みという奴が俺は嫌いだ。
いやしない奴に頼むなんてそれだけで労力の無駄だし、実力がねぇって周りに公言してるようなもんだ。いねぇなら動かないし、何かしてくれることは一度だってない。神頼みなんてのは妄想の域を出ねぇのに、いくらやったところで頼んだだけで結果が変わるわけねぇだろ。頼むだけ無駄だ。 だけど。くだらないなんて思っても縋りたいときだって、まあある。ちょっとくらい、一度くらい、願いを聞き入れてくれたっていいんじゃないか、神様。 「あーおーみーねー! デートしよーよー!」 例えば今体育館の出入り口を占拠して動かないあのバカをどこか俺のいないところへ追いやってくれるとか。 頼んでんだ、やってくれるよな? 出来ないんなら一発殴らせろ。いや、二発。欲を言えば三発。 「あーおーみーねってばー!」 やっぱり四発にしよう。 「……のう、青峰」 「ああ゛っ?」 「すみませんんん!」 うぜぇ。つか、おいおい今吉サン、なーんでそんな無表情なんだよ。にやにや笑われるのも胡散臭ぇけど、無駄に真剣みのあるその表情も気色悪い。アンタどこかズレてるから何を言われるか分かったものじゃないんだ。というより何も言うな。桜井も黙れ。 「お前、彼女自慢したいん?」 「ええぇぇえキャプテン!?」 「ふ、ざけんなぁぁああ!!!!」 「無視するんなー!」 するわボケ。するに決まってんだろ。 今吉サン、アンタのそのぶっ飛んだ思考回路どうなってんだよ。彼女じゃねぇとか以前にあいつは男だろ。あの坊主頭はどうしたって女には見えねぇぞ。 「青峰ー」 無視。 「聞こえてんだろー、構えー」 無視無視無視。無視しとけ俺、じゃないとバカを見るぞ。ああちくしょう。誰が構ってやるか、こっぱずかしい。誰が俺は柔軟に忙しい。ったく、いきなり来やがって。どういう神経してんだこいつは。学校来るとか何なんだよ。見学しにって何だ、しかも見学許すなよ監督。くそっ、この前家で待ち伏せされたとき以来メールも電話も無視してたのにムカつく。 ……ん? あ? それか? おいおいおい、そのせいか!? 「八つ当たりか!」 「……何言ってんだ?」 「佳典さん、ほうっといていいですよ。痴話喧嘩ですから」 さつき、後でデコピンな。 つか、ええええマジか。そのせいか!? 拗ねて来たのか、あいつ。ちょっと待て意味わかんねえ可愛いじゃねぇか。いや、可愛いか? いやいや、可愛いとかマジで意味わかんねえ! 「……青峰の、バーカ!」 「うっせぇ!」 落ち着け! あのバカが可愛いとかねぇぞ。いろいろとおかしい。だいたいどこが可愛いんだ、さつきや堀北マキちゃんとかならわかる。女だし。よし津川はそんな可愛くねぇ、おかしくねぇな。 じゃあさっさの何だよ!? 「青峰」 「……あ゛?」 「あいつ、泣きそうだぞ」 若松サン、頭大丈夫か? 泣きてぇの俺だぞ。最悪なくらい常に笑っているあいつが泣くとかねぇよ……って、マジか。えええ? 何でだよ。くそっ、なんでだよ、むしろ泣きてぇの俺だっつーの。 「なんだよ、……無視すんなよ! メール返って来ないし電話しても出てくんないし! 嫌いなら嫌いって言えばいーじゃんか! 青峰のばか!」 「て、めッ……」 やっぱりそれが原因かよ、あんなの自業自得だろ。つーか、何だそりゃ、どういうことだ。ああくそっ何でこいつはこう短絡思考なんだよ。大声で下らないこと言ってんじゃねぇぞ。お前の方がずっとバカだろうが! 「誰が嫌いだって言ったか! ふざけんなッ!」 いや、俺、ちょっと待て。 「……。………………ストップ、今の違げぇ、間違えた、間違いだからな」 …………おいおい、やめろ。何だこの沈黙。おいこら桜井、何て顔で見てるんだよ、くそ。津川、お前も何て顔してんだよ。誰かなんか言え。 「もしかして青峰、照れてた?」 言うなぁああああ! 「あ、ボール……」 「片手でようコントロール出来んなあ」 だ・ま・れ! ああ、ちくしょう、受け止めやがった。ふざくんな! まあバスケする人間ならこれくらい取れて当たり前なんだけどよ、ってちょっと待ておい、何にやにやして、バカ! まだ言うかこの野郎、黙れ!!!! (だぁーい好き! 超好き!) (あああああ神様、マジ頼むから今すぐにこの野郎を黙らせてくれ) 青峰が幸せなのに不憫だと私が嬉しい^ω^ PR |
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