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ぽたぽた。 WJ黒/子の/バス/ケの二次創作BL小説中心女性向同人サイトです
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(すまんかったと思う。正直、やりすぎた。悪ふざけしはってホンマすんません)
「んふっ……んーっ……ぁうっ」
(けどや)
「わかまっ、せ……んん!」
(けど、これはワシのせいとちゃうで。ちょっと若松に桜井をけしかけてキスさせただけやん。言っとくけど、半分は冗談やったで。桜井は泣き出しとったし、若松は睨んどったけど、周りの部員にも囃し立てられて観念したんはそっちやろ。なんでこんなことになっとるん?)



「うん、……は、ぁっ」
「……はぁ、……良」
 目の前でキスする後輩達に頭を抱えながら、取りとめもないことを考える。話題を振ったのはたしかに自分で、煽ったのは全員だ。悪乗りした自分たちが悪い。
 それでも嫌がる若松を煽るだけ煽ってやめるつもりだった。思った以上は早くキれた若松が桜井に口付けたから困ったのだ。
 二人が付き合っているのは部内では周知のこととなっているから思わず口笛を吹いてしまった。自分のほかにもいくつか聞こえたのは、皆同じことを考えたんだろう。そこまでだったら潔癖症の奴がちょっと引くくらいで、拍手が起こってお終いのはずだった。
 問題はそれがまだ続いていることだ。
 キスしてからずっと。そりゃあもう延々と。若松が桜井をしっかり捕まえてキスしている。
 桜井がくぐもった喘ぎ声を出したからディープキスかとにやにやして、止めるタイミングを逃したのが痛手過ぎる。本人達が恥ずかしくないとか、そういう問題じゃないだろう。続けられるとこっちが困る。
「……ぅ、っん……ん、んー!」
 一応は、さすがに心臓に悪いと思い、止めようとした。だが半開きの口元にか覗く真っ赤な舌を見てしまって、思わず目を逸らした。しかも戻せない。戻したら絶対にガン見する。
「わっ、かま……んっ」
 あー! っと頭を抱えて叫ぶ。すみません、謝るから止めてください。いや、本当に止めろ。心頭滅却するとか、そういう次元じゃもうない。自分は艶っぽい喘ぎ声をBGMに練習できるほど老練じゃないし、他の奴らだってこの歳の男児がそこらへんを達観しているわけがない。
 いっそのこと足元のバスケットボールをぶつけてやろうか。そう思ったとき若松に呼ばれる。
「ふはっ……はぁ、……キャープテン」
「なんや終わったん? 終わったんやな? 終わったんやろ? もう終わりにしような? これ以上苛めんといて!」
「はぁ? 何言ってんですか、苛めませんし」
 嘘つけと怒鳴った。いやもう一連の流れに弄ばれた部員達全員で叫んだが、若松はきょとんとしている。柳かお前は。
「なんか、すいません。ところで、俺らの勝ちですよね、これ」
「あれ、そういう話やったっけ? まあ、ええよ。うん、もうええよ、二人の勝ちや」
 勝ち負けの話だったかどうかなんてもう覚えていない。たった一分間でとにかく疲れてしまった。
 恨みを視線に混ぜて若松を見れば、桜井に引っ張られている。うれしそうに笑っている余裕な若松に殺意が湧く。あの野郎、やっぱりぶつけてやればよかったようだ。ふざけるな、今日の練習メニューを三倍近く追加してやる。
「なんだよ、どうした?」
「……もう一回したい……」
 がこんっと。思わずボールを取り落とした。ほかにも倒れた奴や呆然としている奴も多くいた。それほど大きな声ではなかったのに響くとはどういうことだ、桜井。
 ぎぎぎっと嫌々振り返れば、若松は桜井をもう抱えていた。
 二人の世界が形成されていく。どうしよう、間に合わない。頼むからお前らもう帰れ!






過去最大の反応をもらってしまったものΣ(((゜Д゜;)))
確かに書いてる間最高に楽しかったけども!

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