ぽたぽた。
WJ黒/子の/バス/ケの二次創作BL小説中心女性向同人サイトです
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「恋人のご機嫌が限りなくナナメなとき、僕はどんな対応をとればいいでしょう?」
「…かわいらしー謎々じゃねーみてえだな」 「謎々なんかじゃないです、相談です」 真面目な顔で頷く相棒に、溜息。 黒子の恋人というのが我らがバスケ部主将・日向キャプテンであることは知っている。 何でだか恋人同士の間では結構重要と思われる『告白』というイベントが、俺の目の前で行われたからだ。 いいのか、これ。あとで黒子に聞いたら、「別に構いませんよ」とあっさり流されてしまった。 そりゃあお前らはいいかもしれないけど、俺はどうなるんだ俺は。 別に男同士だからといって偏見もないし、少女マンガの如く実は俺がどちらかに片想いとかいうわけでもないけれども。 ……いいのか、それで。 イマイチ釈然としないものを感じつつも、なんだかんだいい相棒と先輩の、しかも俺の目の前で実ってしまった恋である。応援しないわけにもいかない。 「まあ確かに最近主将ピリピリしてんな」 最近のキャプテンの言動を思い返す。ここ一週間、いつにも増してクラッチタイムが長かったような…… ―――というか俺なんか最近怒鳴られっぱなしな気がしてきた。 「そうなんです。それで、どうしたんですか、って訊いたら、黙ってしまうし。 ……あの人、変なところで格好付けたがるんですよね。 ひとつしか違わないのにどうしても僕よりも年上なところを強調したいらしくて、」 「ハイハイのろけは後で聞くから解決法だろ、今は」 長々と語るモードに入りそうな黒子を慌てて制し(コイツは普段寡黙な分、ノり始めると怖いくらい語りだすのだ。本当にこっちがヒくくらい)、俺は唸った。 日向キャプテンが不機嫌な理由?そんなの、武将フィギュアのことか、コイツのことかしか思いつかない―――。 「黒子!」 「あ、キャプテン」 一年の教室の扉の前から黒子を呼んだのは、話をすればなんとやら。日向キャプテン本人だった。 黒子はすみません、失礼しますね、とキャプテンの元に向かう。 (おーおー嬉しそうなカオしちゃって) 回りから見れば殆ど変化なしだけど、見る人が見れば分かる。キャプテンもそのことに気づいたみたいで、クラッチオフの笑顔で笑いかけた。 (…なんだ、結構うまくいってんじゃん) 確かにキャプテンの機嫌はいつもより悪いけど、誰だってわけもなく苛々する周期とかあるし。 何よりふたりであんな幸せそうなカオできるんなら何も問題ない気がする。 ちょっと違うけど、犬も食わない、ってやつで、当事者以外にはそんなに問題ないのかもしれない。うん、たぶん。 黒子が何か話しかけて、俺のほうを指さす。「今ちょうどキャプテンの話をしてたんです」というところだろうか。 キャプテンがこちらを向き、目が合ったので、俺も体育会系部活の暗黙の掟にならい、しゃっす、と頭を下げ、ようと、した。 体感温度が3度ぐらい下がった。 (……なんでクラッチスマイルなんだキャプテン…!!!!!) ―――日向主将が不機嫌になる理由。そんなの、武将フィギュアか黒子しか……。 ……黒子。俺と黒子は、光と影で、相棒で、同じクラスで、相談とか受けちゃったりして。 (まさか、) 必死に弁明しようと訴えようとするが、こんな真昼間の教室で、俺は黒子と疑わしいことは一切してません!とは云えない。 というか、黒子の話を聞く限り俺と黒子の仲を嫉妬してるとかキャプテンは絶対に知られたくないだろうし、かと云って キャプテンとこんな込み入った話を一対一で喋る機会なんて部活中によっぽど運がよくないとないし………。 キャプテンの黒い笑顔に引きつった笑いを返して、俺は最近覚えた文句を思い出していた。 人の恋路を邪魔するヤツは、馬に蹴られて死んじまえ。 …もしかしたら俺は、ものすごい貧乏くじを引いてしまったのかも、しれない。 で、こちらもげっちゃんから頂きましたが、これたぶんサイト作ったときか作る直前にリクエストして貰ったやつかと。 とにかく日黒が欲しかった覚えがある私 PR |
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